お願い、あと少しだけ
2人の朝
「・・・あぁ、3時に新宿のオー・ド・シエルで。みんなオッケーなんだな、よかった」

「・・・誰?」

奈緒子が目をこすりながらかすれた声で尋ねる。

「あぁ、尚斗だよ。みんな、3時に都合つくって。気を使って、2時間くらいで、って言ってる」

「弘樹は・・・もっとみんなと一緒にいたいんじゃないの?」

「そんなこと言う()はぁ・・・」

弘樹は、奈緒子を引き寄せて熱いキス。昨晩の続きの熱い行為に走ったのだった。

「もう、弘樹ったら、ホントに朝からしちゃうんだもん・・・」

奈緒子が恥ずかしそうに言うと。

「奈緒子は、したくなかったの?」

「そんなこと言う人には、朝ごはん、作ってあげないっと」

茶目っ気いっぱいに奈緒子が言った。

「照れてる奈緒子も可愛いなぁ・・・」

「もうっ、ほん・・・」

言いかけた奈緒子の唇をふさいで、弘樹が言った。

「とりあえず、なっ、一緒にシャワー浴びよ!」

「うん・・・」

素直に従う奈緒子だった。
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