お願い、あと少しだけ
弘樹を信じるスペシャリスト
それぞれの部署に戻り、仕事に入った。奈緒子は思った。2人でお昼することがこんなに楽しいなら、もっと前からしてればよかった。でも、自分の気持ちに気づいたのはついこのあいだだ。ありえない妄想をするのはやめよう。
一方、弘樹は山のような仕事に嫌気がさしていた。自分の仕事に加え、引継ぎもあるから尚更だ。ふぅ・・・今日も残業かな。
就業のベルが鳴り、奈緒子はロッカールームに向かった。同期で秘書課の亜由と奈由美に声をかけられた。
「ナコ、ヒロ、日曜に行っちゃうね。不安じゃない?」
亜由が心配そうに言う。
「う~ん、うん、不安は、不安。でも、私は、弘樹を信じるスペシャリストなの」
弘樹の手の温かさがまだ残っているような気がする。弘樹の優しさが伝わってくる。
「なんか、ナコ、自信満々だね」
感心したような奈由美と亜由。
「そんなことないよ。スペシャリストなんて言ったけど、私だって不安は不安。でも、信じる強さってあるでしょう?」
弘樹が他の女の人と会っていても、近くにいなくては分からないだろう。奈緒子だって、不安だ。でも、信じなければ、始まらない。
「信じるチカラ、って確かにあるよね。2人だったらきっと大丈夫だよ」
奈由美が微笑んでいった。
「ありがとう」
2人に別れを言い、新宿のオフィスからミロードに出た。服を新調する・・・のは無理だとしてもカジュアルなアクセくらい買いたかった。奈緒子の好きな色なピンクだったが、さすがに年齢~今年28歳~を考えると、小物や差し色に使うほうが無難だ。
ティアドロップのビーズの連なった可愛いピンクのネックレスとブレスのセットを見つけて買う。可愛すぎるかな?いいよね、って思いながら。
一方、弘樹は山のような仕事に嫌気がさしていた。自分の仕事に加え、引継ぎもあるから尚更だ。ふぅ・・・今日も残業かな。
就業のベルが鳴り、奈緒子はロッカールームに向かった。同期で秘書課の亜由と奈由美に声をかけられた。
「ナコ、ヒロ、日曜に行っちゃうね。不安じゃない?」
亜由が心配そうに言う。
「う~ん、うん、不安は、不安。でも、私は、弘樹を信じるスペシャリストなの」
弘樹の手の温かさがまだ残っているような気がする。弘樹の優しさが伝わってくる。
「なんか、ナコ、自信満々だね」
感心したような奈由美と亜由。
「そんなことないよ。スペシャリストなんて言ったけど、私だって不安は不安。でも、信じる強さってあるでしょう?」
弘樹が他の女の人と会っていても、近くにいなくては分からないだろう。奈緒子だって、不安だ。でも、信じなければ、始まらない。
「信じるチカラ、って確かにあるよね。2人だったらきっと大丈夫だよ」
奈由美が微笑んでいった。
「ありがとう」
2人に別れを言い、新宿のオフィスからミロードに出た。服を新調する・・・のは無理だとしてもカジュアルなアクセくらい買いたかった。奈緒子の好きな色なピンクだったが、さすがに年齢~今年28歳~を考えると、小物や差し色に使うほうが無難だ。
ティアドロップのビーズの連なった可愛いピンクのネックレスとブレスのセットを見つけて買う。可愛すぎるかな?いいよね、って思いながら。