~青い空~
考えても今の私には答えなんてでない…






ただ疑問が生まれるだけ…








「雛ちゃん?」









ソファーに蹲ってると話かけられた…








お兄ちゃんみたいな安心する声じゃない…







声のした方を見ると
義理の母親が居た…









『何ですか?』










「悩み事?私で良かったら聞くわ」










少し遠慮がちに言うこの人にものすごくイライラした…









『何でもないです。それにあなたには関係ない』











そう言って家を飛び出す…











視線を空にやると雲一つない青空が広がっていた…







「雛?」







振り返らなくても分かる…








『お兄ちゃん…』









「あの人泣いてたぞ?いい加減許してやったら?」








『嫌よ!あの人が私達家族をむちゃくちゃにしたのよ!?それに…お兄ちゃんの事だって…あの人のせいで…全部あの人のせい…ゆるさない…許さないんだからッ!』







吐き捨てるように言うとお兄ちゃんに抱きしめられた…







『やめて!やめてよ…ッ…うわああああん』








周りなんて関係ない…








次々と涙が溢れでてくる






すれ違う人の視線を感じながらも泣き続ける私…






それを優しく抱きしめてくれるお兄ちゃん…







お兄ちゃん




お兄ちゃん




大好き







私達はどーして兄妹として生まれて来たんだろうね?








もし他人ならって考えても…もう遅い…








狂った朝は終わる事を知らない…



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