目が合った、理由
私はあまりの衝撃に反応することも出来ず、そのまま呆然と固まってしまった。



い、今、私の、な、名前呼んでくれた⁉︎
覚えてくれてたの⁉︎



司君は落ちてあるプリントを淡々と拾ってくれている。


ハッと我に返り、お礼を言わなきゃいけないことに気づく。



「あのっ、あり、ありが」
「あ、これ俺が持ってるペンと一緒だ。」

そう言って遮られた言葉に、
次の台詞を詰まらせていると、司君が持っているペンが目に飛び込んできた。
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