甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
「あの、シャワーとか…」
「浴びたい?」
「出来れば…」
「あとでね」
いつもの爽やかな笑顔ではない、口の端を上げただけの壮絶な色気を含んだ微笑みに当てられて、何も反論の弁が出てこない。
そのまま先生は私の上になり、ゆっくりと首筋に指を這わせていく。その動きにひくりと喉が鳴り、自分も期待しているのだと知る。
ずっと触れてほしかった。
そんなことを思うなんて、初めてだった。
「ん…せ、せんせ…っ」
「それ。背徳感があって悪くないけど、そろそろ名前で呼んでほしいな」
首筋から肩に移動していた指先が、小さな胸の膨らみの上で止まる。
服の上から手のひらで弄ばれ、吐息を零すと「ほら、呼んで」と目を細めながら私を観察するようにじっと見つめる。
普段は胸焼けがするほど甘いのに、なんだかベッドの上の先生は意地悪で、そのギャップにクラクラしながらも従順に「…悠、さん」と呟く。
ご褒美と言わんばかりに目尻や頬、顎にまでキスが降ってくる。
そのひとつひとつにくすぐったさを感じて身を捩っていると、いつの間にか着ていたブラウスの前がはだけていて、インナーのキャミソールが捲くり上げられている。