甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
「や…っ」
女性らしい曲線に欠けた自分の身体を見られるのが恥ずかしくて胸に手を引き寄せると、瞳の奥に欲を滾らせた悠さんがその手をシーツに縫い付けてしまう。
「あ、…」
「ダメだよ、隠したら」
「でも…」
「遥の全部を俺のものにしたい」
―――もう逃げられない。
逃げる気もないのに、そう感じた。
「は……ぁ」
小さく吐息を零したのをきっかけに、悠さんは私の身体を隅々まで愛し始めた。
指と、唇と、舌と、身体全部を使って何度も高みに連れて行かれ、その度に「可愛い」「好きだよ」と囁かれる。
頭も身体もとろけてしまい、指先すら動かせない幸せな倦怠感に包まれながら、白んでいく夜にたゆたうように眠りに落ちた。