甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
そう思って悠さんを見上げると、私の言いたいことを理解した悠さんが苦笑しながら目尻にキスをくれる。
「仕事以外の時間を全て費やしたいと思うのは、遥が初めてなんだ。こんなこと言うのもあれだけど、家に女性を上げたのも君が初めて」
「ええっ?!」
「手放したくないし、絶対に逃さない。これはそのための鎖みたいなものだ」
鎖なんて物騒な言葉に、思わず目を見張る。
「…重いよな。でも、自分でも戸惑うくらい、遥に溺れてるんだ」
重いなんてとんでもない。
嬉しくて、私の方こそ悠さんの甘く縛る言葉に溺れてしまっている。
「……うれしい」
「遥」
「好きです。悠さんが、大好きで…っん!」
再びベッドに押し倒され、私の告白は悠さんのキスによって遮られた。
「もう、どれだけ溺れさせるの…」
「それは、…お互い様です」
優しく押し付けるようなキスにうっとりしながら反論すると、悠さんはクスッと笑って言った。
「じゃあ、2人で溺れようか」
その言葉の通り、シーツの海で溺れるようにもう1度身体を重ねた。