甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
「……っ、ん」
全てを奪い尽くすような口づけに驚き、瞳を閉じることも出来ないまま。
何度も角度を変えては口内を蹂躙され、苦しさに涙が浮かんでもやめてほしいとは思わなかった。
「相応しいかなんて他人の評価はいらない。頑張らなくたっていいんだ。俺には遥が必要だし、遥じゃないとダメなんだ」
「ゆう、さ…」
優しく穏やかな声、それでいて否定や拒絶は一切許さないという強引さも感じさせる口調で語られる。
ストレートな言葉は、私の胸の奥底までじんわりと染み入ってきた。
「愛してる。飾らない、そのままの遥に惹かれたんだ」
「私も愛してる」と返事をしたいのに、すぐに噛みつくようなキスが降ってくる。
いつも優しく労ってくれる悠さんとは違って、荒々しい仕草に心がぎゅっと鷲掴みにされた感覚に陥る。
「遥が愛しすぎて…もう抑えが効かない」
そのままラグに押し倒され、キスの合間に見上げた悠さんの余裕のない表情にゾクリと身震いする。
息も絶え絶えの私は彼についていくのが精一杯。
それでも拒むことなんて出来なくて、瞳に涙を溜めたままただ彼を見つめるだけ。