甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
「…抑えないで、全部…ください……」
懇願するように呟けば、悠さんはぐ…っと呻くように喉を鳴らして「この状況で煽らないで」とゴツンと額を合わせてきた。
「この1週間、遥のことを考えて気が気じゃなかった」
「…ごめんなさい」
「もう謝らないで。その代わり、この深刻な遥不足を満たさせて。抑えなくていいなら遠慮しない」
熱く強く求められ、なんと答えていいのかわからず、ただ悠さんの首に腕を巻き付けてこくりと頷く。
そのまま彼の耳元で「私も、愛してます」と先程言えなかった返事を伝えたのが最後。その日の夜、私の唇からは意味をなさない嬌声だけが溢れ落ち続けた。