甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
母のことがあって、それっきり恋愛はしていないので、かれこれ2年以上経っている。
「ダメ男に引っかかっちゃったのかー。遥ちゃん可愛いし心配だな」
「ふふ、でも学んだのでもう大丈夫です」
「ならさ、悠くんはどう?」
「え?」
――――『悠くんはどう?』
どう、と言われても…。
そりゃ九条先生はとっても素敵な人で、私の元彼なんかと比べるのも失礼なくらいパーフェクトな人だと思う。
これだけ整った顔立ちの人は今まで出会ったことがないし、長身でスタイルもよく、優しくて笑顔が素敵。
私の話を嫌な顔せずにずっと聞いてくれたのも嬉しかった。
だからって話の流れ的に『"次の彼氏はダメ男に引っかからないために"悠くんはどう?』という意味だと推察出来る。
九条先生と私だなんて、おこがましくて想像すら出来ない。
これは一体何て答えたらいいの?!