甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています

「あんまりこだわりはないんだ。着られればいいやっていうか」
「意外です。今日もすごくおしゃれで素敵なのに。…あっ」

思わず本音がぽろっと溢れてしまい、咄嗟に口を覆う。

恥ずかしくて視線がキョロキョロと彷徨っていると、「ありがとう。瀬尾さんにそう言ってもらえるなら、もっとちゃんと選ぼうかな」と、いくつかシャツを手にとって私にも選ばせてくれた。

男性の服を選ぶなんて、昔付き合ってた彼にもしたことがない。
でも楽しそうな先生を目の前に断るなんて出来なくて、一緒に服を手にとって選んでみることにした。

元々の素材が良すぎるせいか、どれを選んでも似合ってしまって逆に困ってしまう。

それでも何着か「これはどうですか?」と聞くと、あっさり「じゃあそれにしよう」と購入を決めていく九条先生。

レジで支払いをして、結構な量になったので配送の手配を済ませると、次は私の大好きな雑貨屋さんに入った。

北欧雑貨が揃う『KUKKA(クッカ)』というお店は、色使いがとにかくおしゃれで見ていて飽きない。
中でもお気に入りはぬいぐるみで、どれも可愛くて全部欲しくなってしまうほど。

「わぁー!」

この『Le favori TOKYO』にある『KUKKA』が、日本で1番大きなお店。
扱う商品も多くて、今までネットでしか見たことがなかったものも、このお店では取り扱っているらしい。

< 57 / 188 >

この作品をシェア

pagetop