甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
縋るように先生を見上げれば、「ほらまた。ダメだって言ったのに」と言いながら、ちゅっとリップ音を立てて軽いキスが落ちてくる。
「そんな可愛い顔で見上げられたら我慢出来なくなる。今日まで必死に紳士に徹していた俺を褒めてほしいくらいだよ」
いつも優しく紳士的だった先生がそんな風に思ってくれていたなんて、恥ずかしいけど嬉しくて仕方ない。
先生は大人の男性で、私なんか子供にしか見えないんじゃないかと思っていたから。
「今理性が利いてるのはコイツのおかげかな」
「…ウニ?」
「……思いの外大きいな。間にウニがいると遥が遠い」
ぬいぐるみ相手に拗ねたように呟く先生がなんだか可愛くて、幸せで胸がいっぱいになった。