ばいばい、処女。
「どうだった?処女卒業した感じは」
「あー……うん。なんか不思議な感じかな」
足元に丸まった掛け布団で身体を覆うと布団の中で違和感しかない下半身をモゾモゾと動かす。
「まぁ、初めてなら気持ち良さとか分からないよね」
そんな私を見て笑う彼は自分だけ下着を履いてソファーに座ってスマホを突いている。
「でも濡れてたし、感じてるからこれから繰り返していけば快感になるよ」
「……そっか」
なにそれ。
「あ、そう言えばあそこ痛くない?」
「…うん、大丈夫」
なにその言い方。
「まだ時間あるしシャワー浴びてくれば?」
「…うん」
なにその態度。
「ねぇ……」
「何?」
「…何でもない……お風呂…入ってくるね」
「りょーかーい」
スマホから視線外してこっち見ろよ。