終末2DK
4DKの自宅に帰ると、今年で高校2年生で17歳の妹・夏花が出迎えてくれた。
「お姉ちゃん、おかえり‼ 今日は何だか晴れやかな表情だけど、どうしたの~?」
「幼なじみの戸賀崎 俊くんと再会してきただけだよ」
夏花がこれ以上しつこく聞いて来れないように、私は自室に入るなり内鍵をかけた。
窓を見ると、雨は止んでいた。
しかし、それでも寒いのでエアコンの温度を23度に上げた。
びしょびしょに濡れたコートをえもんかけにかけて、モコモコしたニット素材の部屋着に着替える。
終末期前の薄暮期の冷え込みで、風邪をひいてしまいそうになる。
携帯電話――スマートフォンを拭いてから充電して間もなく、俊くんから早速メッセージが届いた。
{7時に、八広のバーで会えない?}
私はすぐに返信した。
{了解}
俊くんはボックス席に居た。私に気が付くとすくっと立ち上がった。後ろに何か隠しているみたい。何だろう?
「夏井七葉さん」
背中に何か隠した状態で立ったまま、彼は――戸賀崎 俊くんは――――、
「俺と付き合ってください‼」
背中にあった何かがこちら側に回ってきて、やっとそれがバラの花束だとわかった。
「はい。宜しくお願いします」
正直、意外だけど、嬉しくなったし、私自身、こんな告白のされ方じゃ、断るなんて出来なかった。
「お姉ちゃん、おかえり‼ 今日は何だか晴れやかな表情だけど、どうしたの~?」
「幼なじみの戸賀崎 俊くんと再会してきただけだよ」
夏花がこれ以上しつこく聞いて来れないように、私は自室に入るなり内鍵をかけた。
窓を見ると、雨は止んでいた。
しかし、それでも寒いのでエアコンの温度を23度に上げた。
びしょびしょに濡れたコートをえもんかけにかけて、モコモコしたニット素材の部屋着に着替える。
終末期前の薄暮期の冷え込みで、風邪をひいてしまいそうになる。
携帯電話――スマートフォンを拭いてから充電して間もなく、俊くんから早速メッセージが届いた。
{7時に、八広のバーで会えない?}
私はすぐに返信した。
{了解}
俊くんはボックス席に居た。私に気が付くとすくっと立ち上がった。後ろに何か隠しているみたい。何だろう?
「夏井七葉さん」
背中に何か隠した状態で立ったまま、彼は――戸賀崎 俊くんは――――、
「俺と付き合ってください‼」
背中にあった何かがこちら側に回ってきて、やっとそれがバラの花束だとわかった。
「はい。宜しくお願いします」
正直、意外だけど、嬉しくなったし、私自身、こんな告白のされ方じゃ、断るなんて出来なかった。