△は秘密色、○は恋色。~2人の幼馴染みを愛し、愛されてます~
「虹雫、どうしたんだよ。空元気っていうか、無理やり笑っている感じだよな」
「さっきからあんな感じなんだよ。……痛々しいよ」
「で、やりたい事って?」
「俺も聞いてないからよくわからんだが。少し様子を見よう」
「そうだな」
「宮、剣杜ー!!何やってるのー?」
この公園は、少し広い作りになっており、遊具などはあるものの、今は薄暗くなっており人は誰もいなかった。そして奥の方が狭い作りになっているので、入口からは見えなくなる場所だった。そこに座り込んで、宮と剣杜を呼んでいた。2人は駆け寄り、彼女の隣に座る。
「虹雫、ここで何をするつもりなんだ?」
「これ、ここで燃やそうと思って」
「それは、おまえの日記?」
彼女の手には、薄いノートがあり表紙には「diary」と書かれていた。虹雫の日記だとわかる。
それを燃やすというのは、どういう事なのか宮と剣杜はそのまま疑問を彼女にぶつける。
「………この日記、小説を書き始めて、投稿を始めた時から始めたのもなの。だから、昨日の一見が起こる前の事もいろいろ書いてある」
「それを燃やすのか?」
「全部燃えたら、忘れるの。この紙みたいに、なかった事にする。だから、2人も忘れてね」
「…………」
「それでいいのか?」
「……うん」
虹雫はそういうと、大切に抱きしめていた日記を地面に置いた。
そして、バックから自宅から持ってきたのだろうライターを取り出した。