Livre magic〜終わりの始まり〜
エリカはどこか不満げな顔で「でも……」と呟くが、「私もリオンさんと同意見です」とシャルロットが返す。
「職場の人間にも、私たちにも、彼は気付かれることなく事件を起こしてきました。魔術の扱いだけでなく、頭も相当賢いはずです。エリカ、銃を向けるのをやめなさい」
シャルロットに強く言われ、エリカは渋々といった様子で銃口を下ろす。すると、リオンたちとオズワルドの目が合った。刹那、ニヤリと笑みを送られる。
何だ、とリオンが警戒していると、オズワルドが杖をノワールに向ける。そして呪文も口にすることなく、いきなり黒い光線を放った。
「ノワール!」
リオンが声に出したものの、光線の方が早かった。ノワールは光線に当たり、その体は崩れ落ちる。
「ノワール!」
「先生!」
リオンとエリカがノワールに駆け寄ろうとすると、二人の前に黒く強い風が吹いて足を止めさせる。風が止んだ時、意識を失ったノワールをオズワルドが抱き上げていた。
「職場の人間にも、私たちにも、彼は気付かれることなく事件を起こしてきました。魔術の扱いだけでなく、頭も相当賢いはずです。エリカ、銃を向けるのをやめなさい」
シャルロットに強く言われ、エリカは渋々といった様子で銃口を下ろす。すると、リオンたちとオズワルドの目が合った。刹那、ニヤリと笑みを送られる。
何だ、とリオンが警戒していると、オズワルドが杖をノワールに向ける。そして呪文も口にすることなく、いきなり黒い光線を放った。
「ノワール!」
リオンが声に出したものの、光線の方が早かった。ノワールは光線に当たり、その体は崩れ落ちる。
「ノワール!」
「先生!」
リオンとエリカがノワールに駆け寄ろうとすると、二人の前に黒く強い風が吹いて足を止めさせる。風が止んだ時、意識を失ったノワールをオズワルドが抱き上げていた。