Mr.キラーの殺人
第一章 現場
…そして冒頭に戻る。
私は家を見回り、全ての場所を見た。
キッチンには、母親。
父の部屋には、父親。
私の部屋には、一番好きだった飼い犬。
和室には、弟。
寝室には、双子の兄弟犬。
こうして、私の家には死体が転がっていた。
全て、頭がなかった。
真っ赤な彼岸花が全員の心臓に咲いているだけ。
私は、見るのが嫌で外に出た。
そのまま、大きく息を吸い込む。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!」
そのまま、膝から地面に倒れ込む。
膝から出血しようと構わない。
ただ叫びたかった。
近所の人達はわたしのおかしな様子に
寄ってきて、話しかけてくる。
生憎今の私にそんな余裕はない。
手が震えて、足も震えて、
呼吸がままならない。
ヒュ、と喉から音がする。
肺がうまく動かない。
何が、いつも通りだ。
全く違うじゃないか。
やがて、近所の人の声も聞こえなくなってくる。
こんな時にも、涙が流れない私は、
本当にクズだと思う。
私は家を見回り、全ての場所を見た。
キッチンには、母親。
父の部屋には、父親。
私の部屋には、一番好きだった飼い犬。
和室には、弟。
寝室には、双子の兄弟犬。
こうして、私の家には死体が転がっていた。
全て、頭がなかった。
真っ赤な彼岸花が全員の心臓に咲いているだけ。
私は、見るのが嫌で外に出た。
そのまま、大きく息を吸い込む。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!」
そのまま、膝から地面に倒れ込む。
膝から出血しようと構わない。
ただ叫びたかった。
近所の人達はわたしのおかしな様子に
寄ってきて、話しかけてくる。
生憎今の私にそんな余裕はない。
手が震えて、足も震えて、
呼吸がままならない。
ヒュ、と喉から音がする。
肺がうまく動かない。
何が、いつも通りだ。
全く違うじゃないか。
やがて、近所の人の声も聞こえなくなってくる。
こんな時にも、涙が流れない私は、
本当にクズだと思う。