溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜
スペック高めな男達。
「へぇ〜
美南がそんな事をねぇ…」
雑誌に目を通しながら
ボールペンをクルクルと指で回している然さん。
興味がなさそうなんですが…。
「本当、彼女は人騒がせだよ。
もう少しで火事になりかけたんだから」
「然さん
怒ってるでしょ」
「そう?普通だよ。
事実を言ってるだけ」
そう言う割には普段あまり見せない感情の籠ってない言い方。
「あの部屋だけで済んだから大事にならなかったけど、他まで燃えてたらどうなっていたか。もう少しで由凪さんも怪我をするところだったわけだし」
淡々としているあたり
絶対に怒ってる。
「火事場に飛び込んだのは私が勝手にした事だからね。
だけど美南さんも反省してたしさ。
丸く収まったじゃない?」
「反省して当然。
何度も同じ事をされちゃ困るよ」
「それは…そうなんだけど…」
たぶん美南さん
然さんのその冷たい態度にショックを受けたから
こんな事になったんじゃないのかと…。
「そうだ。
由凪さん、今週末って空いてる?」
「へ?」
「飲みに行かない?」
きゅ、急に?