僕らのワンシーン

 起きろ、という言葉に俺は眠っていたことに気付く。

 目を開けると、俺の真上には真顔でこちらを見つめる優晴がいた。

 ばちんと合った目は、俺を真っ直ぐに見つめて離さなかった。

 と思ったら、起きたのを確認した優晴はすっと目線を逸らして机に向かった。

 俺は欠伸をしながら腕を伸ばして眠気を開放した。
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