WHITE CINDERELLA
 23時51分。
 徐々に新幹線の速度が遅くなる。
 駅の明かりが近づいてくる。
 俺は真っ先に出口に向かう。
 自動ドアが開ききらないうちにホームに飛び出し……

「俊兄ちゃん〜」
 
 俺は両手を広げて、弾むように駆け寄ってくる優奈を抱きとめた。
「おかえり」
「ただいま」
 
 23時56分。
 ぎりぎりセーフや。
 優奈、約束、守ったで。

 夜風で冷えきった頬を両手で包み、俺はその唇を啄んだ。

 ただいま、俺の宝物(プリンセス)。    (了)

*お読みいただきありがとうございました😊
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