「もしもし」から始まる私の恋
「おはよー!」

教室に入ると石橋 花(いしばし はな)が笑顔で手を振っていた。


「おはよー」

私はすぐに花がいつもと違うことに気づく。

「花、今日いつもよりテンション高いね。なんかいい事でもあったの?」

「さすが琴!私のことよく見てる〜♡」


私が霧島 琴(きりしま こと)。

花とは高1の時に仲良くなって、ずっと2人でいる。

そのくらい仲がいい。


「はいはい。で、なにがあったの?」

「実はね....彼氏ができたの!!!」

「ふーん」

「琴、反応薄い!!」


花に彼氏ができて驚くはずない。

花はとても可愛くて、男子からも人気があるから。


「何組の人?」

「えっとね、学校の人じゃなくて.......社会人の人なの」


花は顔を赤くしながらそう言った。


「え、その人何歳?」

「21歳の人でね、社長なんだって〜」


これにはさすがに私も心配になってきた。


「それ、大丈夫なの?それにどこで知り合ったの?」

「大丈夫だよ〜!いい人だから〜。知り合った場所はインツタだよ」

「会ったことは?」

「まだないんだけど、来月の10月に会う予定」


これはまずい。

ネットで知り合った人と会うなんて危険すぎる。

しかも、21歳の人となんてさらに危険だよね。

なんとかして止めないと....


「あの、花.....」

キーンコーンカーンコーン



私の言葉はチャイムにかき消され、花に届くことはなっかった。






             
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