スター 〜芸人の人生〜



「負け惜しみはどちらかと言うと吉田くん…、君だよ」




社長が又喋った。





吉田は、神田を睨んでいたが、ゆっくりと社長に視線を移した。





「は?俺?」





「君は、もうクビなんだよ。何をしたか分かってるよね?レイプ未遂だよ。性犯罪者予備軍。しかも未成年。未遂だったとは言え、こんな事を週刊誌に載っちゃ~、こっちからしたらメリットはないからね。だから君はクビ」





社長は、机の上に出していた吉田の資料をおもむろに持ったかと思うと、吉田の目の前でビリビリに破き、そのまま部屋を出て行った。


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