スター 〜芸人の人生〜
スターな結末
「おい、あのハゲおったか?」
《いや、まだ見付かってへん!あのハゲどこに行ったんや!?》
取り立てAとBは吉田を探しだして2時間が経とうとしていた。
探しても探しても見付からない。
又明日にしようか…
明日になれば、もう家に帰ってるやろうし…
取り立てAがそう思った時、どこからともなく女性の悲鳴が聞こえてきた。
悲鳴が聞こえてきた方を見ると、野次馬だらけになっている。
そして、そこを見上げると、30階建ての高級マンションだった。
何か有ったんかぁ?
取り立てAは足早に野次馬たちが集まっている場所へと行った。
一番後ろに居た取り立てAは人込みを押しのけ前を見た。
一番初めに目に入って来たのは血だった。
なんやねん、これ…
「いきなり落ちてきたらしいよ~」
「え?誰かに押されたんじゃないの?」
「違うやろ?誤って落ちたんちゃうん?」
憶測が飛んでいた。