スター 〜芸人の人生〜
プルル―…
プルル―…
お、電話や!
着信画面を見ると
『スターの女』
と出ていた。
3分前に会ったところやのにもう俺の声が恋しくなったんか…
何てかわいい女やねん!!
「はい。どうしたんや?キャバ辞めて俺に会いたくなったんか?」
《智ポンの車の中にピアス落ちてへんかった?》
「えぇ!?ピアス!?」
《うん。さっき会った時はちゃんとしててんけど、今触ったら無いから、智ポンの車で落としたんかと思って》
「お前!!何落としとんねん!!フザけんなやぁーーーーーーー!!」
《何よ!そんな怒らんでもいいやん!》
「お前、俺を誰やと思ってんねん!嫁がおんねんぞ!!」
《知ってるから急いで電話かけたんやろ!何でフザけんなとか言われなアカンねん!》
吉田はスターらしくない態度であたふたしていた。