ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
「え、えっと……あ、ありがとうございますっ……!」

「なにやってんの」

「あ、感にぃじゃなぁい〜」

「なんでここに晴人がいるのぉ……」

 こ、これはまた可愛い方だなぁ……。

 感、様かぁ。

「……」

「?、どうしましたか?感様」

「っ!な、なんでもないよ」

「わ、私の顔になにか付いてますか!?」

 私のことを、ジッと見られて、顔を赤くする感様。

「だから、なんでもないよ」

「そ、そうでしゅかっ……ならよかったですっ……」

「っ……ヒヨ、可愛すぎ。」

「ええっ……そんなことなっほむっ……!」

 頬を、片手でつままれて、変な声が出た。

「と、尊和様!?」

「その口塞いじゃお」

 ハートマークをつけるようにそう言った尊和様は、次の瞬間、ソッと口付けられた。

「っ……と、尊和様、は、恥ずかしいですっ……そ、それに、ここお庭ですよっ……?」

「ふふっ、顔真っ赤本当に可愛いよね、許せないぐらいに。早く婚約者になろうね」

 は、ハートマークが見えたっ……。

 ……で、でも……嬉しいなぁ。

「ん?嬉しそうだね」

「う、嬉しいよっ……?ほ、本当に」

「ふふっ、よくタメ口にできました」

「あっ……ご、ごめんね、まだちょっと慣れてなくて……」




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