ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
「ははっ、そうだね〜」

「日和?」

「え!ヒヨだ!」

 ……?

 そこには、これまた驚くほど可愛い容姿で、尊和様より幼い顔をした双子さんがいる。

 な、なんでみんな私の名前を知ってるのかなぁ……?

「わぁ……可愛い……」

「ねぇ!なんで来たの?」

「ば、バイトですっ……!欲しいぬいぐるみがあって……その為に……」

「ぬいぐるみ?いくら?」

「あっ……尊和様っ……えっと……3000円っ……ぐらいですっ……」

「ぷっ、その為にバイト始めたの?」

「えっ!と、というのも、なぜかお母さんから勧められてっ……ことわざる終えなくて、ちょうどいい機会なのでとっ……」

「そっか。ぬいぐるみぐらいなら買ってあげるのに」

「へっ!?」

「ふふっ、まぁいいやぁ。じゃさっさく僕の部屋いこっか?ここにいると悪い虫がいいっぱいついちゃうもんね」

 そういって、愛想笑いを向けてきた尊和様。

 悪い……虫……?

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