ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
 あれ……これ、ヒヨのハンカチじゃないかな?

 部屋の隅に、白い綺麗なハンカチが落ちており、英語でヒヨと刻まれている。

 どうせだし、届けに行こうかな。

「神崎さん」

「尊和様、なんでしょうか」

 神崎さんは、小さい頃からの執事で、いわゆる超ベテランだ。

「ちょっと、ヒヨのところまで行ってくるから」

「承知いたしました」

「じゃあ車もよろしく」

「はい」

 ふぅ……。

「尊和く〜ん!!」

「はぁ……」

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