ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
 咲とは、父親の名前だ。

 思春期、反抗期である双子達は、ヒヨにまるで父親が最低なように言っていたが、本当に忙しいだけで、厳しい訳ではない。

 むしろ、母と同じく厄介だ。

ガチャンッ!!!!

「母さん待って、マジで離して」

「えー、いーじゃないの」

「親バカが!」

「尊和くん〜!!!!」

「父さん!?やだ!!くんな!」

 案の定、父さんにも抱きつかれた。

「ふふっ、久しぶり、とーわ!」

 相変わらず老けてねぇなこの親父……。

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