ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
「じゃあ、婚約でいいですか?」

「それは許してはいない。ていうか、全部許さない、出てけ!」

「ふふっ、僕のお父さんの力なら、あなたの会社なんてすぐ潰せちゃいますけど」

「チッ」

 す、すごい、これが、御曹司っ……。

 でも、笑顔でそう言っている尊和くんは、完全に愛想笑いだが、ちょっと、可愛いよりはカッコよく見えて、ドキドキしてしまっていた。

「そこまでしてでも、日和と婚約したいっていって言ってるのよ」

「でもなぁ……」

「いいじゃない。尊和くんなら信用できるわ」

「……わかった……とりあえず、付き合うということは許してやろう。で、日和が少しでも他のヤツ(男)に目移りしたら、すぐに、付き合うのはなし、だ」

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