ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
 わっ……改めて見ると、制服すごく似合ってるっ……カッコいい……それに、可愛いっ……。

「どうしたの?」

 思わず尊和くんに駆け寄って行く。

「ふふっ、可愛い」

「っ……」

「充電しに来た」

「えっ?す、スマホの充電器、ないの?」

「ふふっ、そうじゃないよ。こう」

ぎゅうっ。

「ええっ!?」

 クラスのみんながいる前で抱きしめられて、顔が熱くなる。

「顔真っ赤」

「こ、こんなところでっ……や、やめてっ……!!」

「なんで?見せつけとかないと。僕のヒヨだってことをね?」

「そ、そんなことしなくても、私は尊和くんから離れないよっ……?」

「っ……だめだよ、そんなに可愛いことを言っちゃ」

「ええっ……!?」

 ど、どうすればいいんだろう……!?

 もう頭の中が真っ白になってしまったので、思わず尊和様を抱きしめ返した。

「っ!?」

 ……?動揺してるっ……?

 ふふっ、やっぱり年下だなぁ……。可愛い。

 思わず、尊和くんの方を向いて微笑んでしまった。

「っ……」

「……日和ちゃん」

「……?きゃっ……!」

 蒼くんに引かれて、思わずバックハグをされた。

「誰かな?コイツ、殺していい?」

 と、尊和くんの声、本気っ……!

「だ、だめっ……!!で、でも、蒼くんっ……?どうしたの?」

 そ、蒼くん、なんかいつもとちがうっ……。

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