ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
「おふぁよぉ……」

「っ!」

 ギュッと俺の腕に抱きついてきたヒヨ。

 なにこれっ……可愛すぎなんだけど……。

「んぅ……あれぇ……?あっ……わぁ!ご、ごめんね尊和くんっ……私……寝ぼけてた……」

「ふふっ、ヒヨのすることならなんでもいいよ」

「あ、ありがとうっ……」

 本当は……一生あのままでもよかったけれど……。

「わ、私……!!夜ごはん作るね!」

「あっ、オレも手伝うぞ」

「いいのよアンタ料理下手でしょ」

「はぁ!?うるせぇな!」

「え、えっと……じゃ、じゃあ、2人共、オムライス作るから、玉ねぎとにんじんを微塵切りにしてくれるかなっ……?」

「わかった!」
「わかったわっ」

「ふふっ、ありがとう」

「ヒヨ、俺——僕は、なにかできることなぁい?」

 あぶねぇ……。

「え、えっと……じゃ、じゃあ、ぽ、ポテトのポタージュ作ってくれるっ……?いっぱい作ってくれると嬉しいっ……!」

「わかった。材料あるかなぁ?」

「あっ……ご、ごめんね、あるかわからない……」

 あー……可愛い……しゅんとしてるっ……。

 是非ともこの景色を写真に収めたいっ……。

「大丈夫だよ〜!」

 そう言って、ヒヨを思い切り抱きしめる。

「自分で、材料用意するから」

「ほ、本当にごめんねっ……?」

「ううん、なんにも悪くないよ。ヒヨは」

「あ、ありがとうっ……」

「じゃあ、キッチン空いたら借りるから、先作っててもらえる?」

「あ、うんっ……!!」

「それまでにやっといた方がいいこととか、ある?」

 ヒヨの役に立って、好きにさせたい。

 というか……俺、一応ヒヨに告白されてるんだよな……。

 ……やばい、ニヤける……。

 あれは、まるで夢のようだ。

 というか……もう夢だよな。

 もし夢なら覚めないで欲しいけれど……本当のヒヨといたいから覚めてもいいなんて……これは……。

ぎゅっ。

「っ!?」

 本当のヒヨなのに……。

「あっ、ごめんね、つい可愛くて抱きしめちゃった」

「う、ううんっ……」

 ふふっ、顔真っ赤だな〜。

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