愛して先輩っ! XXX
*第1章*
転校しました
「好きですっ。付き合ってください」
6月の少しジメジメした空気が漂う、校舎裏。
私、藤澤 奈々は告白現場に遭遇してしまいました。
「えーっと」
男子生徒の困ったような声が聞こえる。
校舎裏の自販機に隠れている私。
なんで、私が隠れなきゃいけないの!?
……いや。
もし、ここから飛び出して『告白聞いていましたっ』なんて言ったら、冷たい目で見られるだけだろう。
はあ。
転校早々、運が悪いなぁ。
男子生徒の様子からして、告白の返事はあまりよろしくないものだろう。
朝から気分が下がってしまう。
心の中で大きなため息をつく。
「……ごめんね?」
優しい声で、やんわりと告白を断る男子生徒。
相手を振るときも優しい人柄だったら、そりゃモテるよなぁ。
「いえっ、いいんです! 呼び出してすみません!」
かわいらしい声と同時に飛び出してくる女子生徒。
「わっ!」
急に私の目の前に飛び出してくるから、思わず声を上げてしまった。
だけど、その女子生徒は私の存在に気がつかなかったのか、目の前を走り去っていった。
振られるのって辛いよね。
さっきの子、泣いていたもん。
告白して振られるとか、辛すぎる。
まあ、私は初恋もしたことないですけどね。
6月の少しジメジメした空気が漂う、校舎裏。
私、藤澤 奈々は告白現場に遭遇してしまいました。
「えーっと」
男子生徒の困ったような声が聞こえる。
校舎裏の自販機に隠れている私。
なんで、私が隠れなきゃいけないの!?
……いや。
もし、ここから飛び出して『告白聞いていましたっ』なんて言ったら、冷たい目で見られるだけだろう。
はあ。
転校早々、運が悪いなぁ。
男子生徒の様子からして、告白の返事はあまりよろしくないものだろう。
朝から気分が下がってしまう。
心の中で大きなため息をつく。
「……ごめんね?」
優しい声で、やんわりと告白を断る男子生徒。
相手を振るときも優しい人柄だったら、そりゃモテるよなぁ。
「いえっ、いいんです! 呼び出してすみません!」
かわいらしい声と同時に飛び出してくる女子生徒。
「わっ!」
急に私の目の前に飛び出してくるから、思わず声を上げてしまった。
だけど、その女子生徒は私の存在に気がつかなかったのか、目の前を走り去っていった。
振られるのって辛いよね。
さっきの子、泣いていたもん。
告白して振られるとか、辛すぎる。
まあ、私は初恋もしたことないですけどね。
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