愛して先輩っ! XXX
「姉さんが……。奈々ちゃんのお祖母さんが、倒れた」

「……え」

「先ほど連絡があった。病院に運ばれたそうだ」



おばあちゃんが?

倒れた?

私の大好きなおばあちゃんが?

病院に運ばれた?


なんで……。



「奈々ちゃんには、姉さんのそばにいて欲しい」

「……っ」

「姉さんの弟として、奈々ちゃんにお願いをする」



そう言って学園長は頭を下げた。



「退寮して、姉さんを見守ってもらいたい」



そんなの。

どうしていいのか、分からなくなる。


私は、この男子寮が好きなのに。

だけど、おばあちゃんのことも同じくらい大切なのは確かで。



「1週間。命が持てばいい、と、医者から連絡があった」



馬鹿な私でも。

私がどんな行動を取るべきなのか、そんなの分かる。



「退寮届けを、提出します……」
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