愛して先輩っ! XXX
みんなが、おばあちゃんのベッドの周りに集まる。



「おばあちゃん! お菓子もって来たよーっ」

「なんでお菓子なんだ」

「せめて果物とかにしておけよ」



彼らの自然体な姿におばあちゃんは笑っている。

おばあちゃん、楽しそう。

声をあげて笑っている。



「奈々ちゃんが言っていたよ」



おばあちゃんが彼らに微笑む。

首をかしげる彼ら。

私も首をかしげる。



「君たちは大切な人たちだ、って」



これからも奈々ちゃんを、よろしくね。


おばあちゃんが言う。

その言葉に目を見合わせる彼ら。



「おばあちゃん! 恥ずかしいこと言わないでよっ」



顔が赤くなるのが分かった。

そんな私にみんなの視線が集まる。


最初に口を開いたのは星矢くんだった。



「俺にとって、奈々は大切な女の子だよ」



さらりと、そう言ってしまう星矢くん。

嬉しいけど恥ずかしい。

赤くなった頬を押さえる。
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