愛して先輩っ! XXX
「寮母さんの料理、食べればいいじゃん」

「……寮母さんなんていないし」



瑠衣くんの言葉に驚く私。

寮に寮母さんがいないってどういうこと。

彼らは今までどうやって生活してきたの。

……この流れは。



「お前が寮母みたいなもんだろ」



って、なりますよね。

祐樹先輩は壁に寄りかかりながら、腕組みをしている。

その姿さえ絵になるって不思議だ。

口から飛び出る言葉は、きついけど。


私、この男子寮でやっていけるのかな……。

そんな私の心配を気にも留めない彼ら。

不安だ。


そんな不安を抱えながら、私は晩ご飯作りをするのだった。
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