愛して先輩っ! XXX
翌日。

夢から覚めると現実に戻される。

朝起きて、カーテンを開けると明るい日差しが差し込んでくる。


男子寮の空き部屋を使わせてもらう私。

昨日の夜、部屋割りとか、お風呂の場所を星矢くんに教えてもらった。


2階建ての男子寮。

各自部屋は2階。

共同スペースは1階らしい。


私は身支度を整えてから階段を下りる。

今日の朝ご飯はどうしようかなぁ、と考えていると、リビングからいい匂いが漂ってきた。


和食の匂い……?


リビングから見えたのは、フライパンを持ってキッチンに立っているのは祐樹先輩だった。



「お、おはようございます」



祐樹先輩が私を見る。

私を見たのは一瞬で。

すぐにフライパンに目を落とした。



「おう。おはよ」

「なにを作っているんですか?」

「朝飯だ」



……そのくらいは見て分かります。

そんな私の視線を感じたのか、祐樹先輩は空いている片方の手で手招きをした。

キッチンに入る私。

祐樹先輩が作っていたのは卵焼きだった。
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