愛して先輩っ! XXX
「ここに載っているの、あなたでしょっ?」



大和撫子風美人さんは、掲示板へ向かって歩く。

そして、掲示されているポスターをバンッと思い切り叩いた。


そのポスターに写っていたのは。

瑠衣くんと私が手を繋いで歩いている写真だった。


昨日の放課後の写真。

なんで、そんな写真が……。



「なにも言えないってことは、これが事実よね?」

「瑠衣くんとは、なにもなくて」



必死に弁明するけれど、誰も私の言葉なんか聞いていない。

私はこぶしを握り締めた。



「“瑠衣くん”ですって? あなた1年生よね?」

「……はい」

「高橋くんは2年生なのに。名前で呼び合う関係なのね?」



ん……?

瑠衣くんって2年生だったの?


目の前の美人さんに睨まれているこの現状より、瑠衣くんが先輩という事実に驚く。

同じ学年かと思っていたよ……。
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