愛して先輩っ! XXX
私の瞳が瑠衣くんの瞳をとらえた、その瞬間。
瑠衣くんが私からパッと目をそらした。
そして、体が離れる。
完全に横を向いている瑠衣くんの頬は、夕日のせいなのか、赤く染まっていた。
「る、瑠衣くん? 顔赤いよ?」
「分かってるっ!」
どうしたんだろう。
瑠衣くんは、『あー』とか『うー』とか、呟きだしたし。
こうやって見ると、普通の男の子に見えるんだけどな。
少し、意地っ張りな部分はあるけれど。
……なんて思っていると、瑠衣くんは聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「僕、……わかっ……ちゃった、かも」
「え? なんて言ったの?」
聞こえなかった。
と、言うと瑠衣くんは、少し頬を膨らませて。
「僕、“初恋”っていうの、分かっちゃったっ」
と、ちらりと私を見ながら言った。
「は、はつこい?」
「うん。僕、奈々ちゃんのこと、好きになっちゃった」
不意打ちすぎる言葉に、今度は私が顔を赤くする番だった。
「奈々ちゃん、顔赤いよー?」
誰のせいだと思っているんですか。
……と、言えない私は、熱くなった頬を押さえることしか出来なかった。
瑠衣くんが私からパッと目をそらした。
そして、体が離れる。
完全に横を向いている瑠衣くんの頬は、夕日のせいなのか、赤く染まっていた。
「る、瑠衣くん? 顔赤いよ?」
「分かってるっ!」
どうしたんだろう。
瑠衣くんは、『あー』とか『うー』とか、呟きだしたし。
こうやって見ると、普通の男の子に見えるんだけどな。
少し、意地っ張りな部分はあるけれど。
……なんて思っていると、瑠衣くんは聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「僕、……わかっ……ちゃった、かも」
「え? なんて言ったの?」
聞こえなかった。
と、言うと瑠衣くんは、少し頬を膨らませて。
「僕、“初恋”っていうの、分かっちゃったっ」
と、ちらりと私を見ながら言った。
「は、はつこい?」
「うん。僕、奈々ちゃんのこと、好きになっちゃった」
不意打ちすぎる言葉に、今度は私が顔を赤くする番だった。
「奈々ちゃん、顔赤いよー?」
誰のせいだと思っているんですか。
……と、言えない私は、熱くなった頬を押さえることしか出来なかった。