愛して先輩っ! XXX
「はっ!? 1年のくせに生意気なんだけど?」

「先輩面するなら、尊敬できるような先輩でいてください」



ヒートアップする言い争い。

私の口も止まらなくなってきたとき。

ギャルボスに思い切り、胸元のシャツをつかまれた。



「てめぇっ!」



殴られる……。


思わず目をつむる。

そう覚悟したのに、痛みはやってこなかった。



「暴力的だね」



そんな声が聞こえて、恐る恐る目を開けると。

星矢くんが、私を殴ろうとしたギャルボスの腕を掴んでいて。

その隣で、瑠衣くんが腕を組みながら、鋭い眼力で睨んでいた。



「高橋くん、桜庭くん……っ」

「これは違うのっ!」



慌てて、自らの行動を正当化しようとするギャル集団。

その言葉を聞くたびに、2人の表情は怖くなっていく。


これ以上、問題は起きないように……。


そう、心の中で祈っていると。
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