愛して先輩っ! XXX
「放っておけ」
「でも、」
「人間そんなもんだ。自分の立場を認識した途端、態度が変わる。……それだけだ」
祐樹先輩から感じた雰囲気は悲しげで、どこか突き放したような、そんな感じがした。
寮に戻ったら、祐樹先輩と話をしよう。
どうして『人間はそんなもんだ』と言ったのか。
それを知りたい。
そんな私たちの空気をさとったのか、大和撫子さんはもう一度謝ってから、廊下を走っていった。
「俺たちも教室戻るぞ」
「僕の教室は奈々ちゃんと同じだからっ」
「……」
瑠衣くんには、もう呆れてなにも言えない。
だけど、そんな時間も悪くはない。
「でも、」
「人間そんなもんだ。自分の立場を認識した途端、態度が変わる。……それだけだ」
祐樹先輩から感じた雰囲気は悲しげで、どこか突き放したような、そんな感じがした。
寮に戻ったら、祐樹先輩と話をしよう。
どうして『人間はそんなもんだ』と言ったのか。
それを知りたい。
そんな私たちの空気をさとったのか、大和撫子さんはもう一度謝ってから、廊下を走っていった。
「俺たちも教室戻るぞ」
「僕の教室は奈々ちゃんと同じだからっ」
「……」
瑠衣くんには、もう呆れてなにも言えない。
だけど、そんな時間も悪くはない。