愛して先輩っ! XXX

ピンチ

寮。

帰りのホームルームが終わり、男子寮へ戻る、星矢くんと私。

寮では瑠衣くんと祐樹先輩がソファでくつろいでいた。



「奈々ちゃん。今日の晩ご飯はー?」



ソファからぴょこんと顔を出して、瑠衣くんが聞いてくる。

相変わらずかわいいなぁ。

さすが、芸能人。

瑠衣くんは自分のかわいさを知り尽くしていると思う。



「昨日の残り物があったはず……」



そう言いながら、冷蔵庫を開けると。


空っぽ。


冷蔵庫の中身が空っぽだった。



「あれ? 残っていたやつ……」

「ああ。あれなら食べたぞ」

「えっ」



祐樹先輩が冷蔵庫の前に立つ、私に視線を向けた。


た、たべた、だと……?

今日の晩ご飯は残り物を片付けちゃおうと思っていたから、買い物してこなかったよ!?
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