愛して先輩っ! XXX
「気持ち悪い……」



星矢くんがダウンしました。

ジェットコースターは予想以上に怖かった。

叫び声も出ないくらい怖かった。


ベンチで星矢くんを休ませている私。

瑠衣くんはジェットコースターが楽しかったようで、祐樹先輩を連れて楽しんでいるようだ。


木陰にあるベンチで膝枕をしている私。

2人で休んでいると、ふと、私の頭の中に今まで疑問に思っていたことが浮かび上がった。



「星矢くん」



その疑問は、今聞く必要もないのかもしれないけど。

いつかは聞きたいと思っていたこと。



「ん?」



星矢くんが私の膝の上で目を開ける。

……本当に具合悪そうだなぁ。



「星矢くんは、どうしてイメチェンしたの?」



久しぶりに出会ったら、ヤンキー化していた星矢くん。

だけど、中身は昔から知っている星矢くんと変わりなくて。

今は、この姿に慣れているれど、時々違和感がある。

星矢くんが、無理しているように見えてしまうときがあるんだ。



「んー」



星矢くんが再び目を閉じる。

話すか、話さないか。

星矢くんは迷っているんだと思う。
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