あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
自分の置かれている状況を彼に聞いてほしくて、マンションに行くと見知らぬ女性がいた。
彼は、私にエールを送りながらも、その陰で別の女性と付き合っていたのだ。
憧れていた先生や恋人に裏切られた私の心と体は限界に達した。
私は会社に辞表をだし、恋人とも別れた。
会社を辞める時、赤坂先生は私に
「誰のおかげでこの業界にいれるかわかってるわね」
と脅しに近い言葉を投げつけた。
先生は反旗を翻した部下に対し、黙っているような人ではなかった。
万が一私がライバル社に入社しようものなら……。
悪い芽は早いうちに積んでおく。
きっと先生にとって今の私は悪い芽なのだ。
きっとこの先、先生が目を光らせているうちはこの業界で何もなかったように仕事をすることはできないだろうと思った。
それでも諦められなかった私は、ダメ元で2〜3件募集のあった会社に応募した。
すると、面接までこぎつけたのだ。
実際、面接では手応えを感じた。
だが結果はどこも不採用。
中にはすぐにでもうちに来てほしいとラブコールを送ってくれた会社もあったが、後日不採用の連絡。
正直メンタルはキツかった。と同時にこれが先生の私に対する制裁なんだと思い知らされた。
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