あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
「翼、頼む。俺のわがままを聞いてほしい。もちろん君に迷惑をかけるようなことは絶対にしない」
私たちがしようとしていることは決して許されることではない。
でも彼にあって、どんどん彼と過ごした時間を思い出す。
本当は自分の本心をさらけ出したい。
だけど、我慢しなくちゃ。
「わかりました。蛍の森をあなたが手を加えず、一般公開しないと言う条件をのんでくれるのなら、あなたの言う通りにします」
私の事務的な言い方に、抱きしめていた腕はゆっくりと離れた。
そして私の目をじっと見つめると、ため息をついた。
「俺より、あの森が一番てことか」
吐き捨てる言葉に胸が痛くなった。
蛍は毎年見れる。だけど悠一さんとの時間は限られている。
だから本当は素直に自分の気持ちをぶつけたい。
だけどそれはできない。
それは私だけの問題ではないからだ。
「どう捉えていただいても結構です」
「まいったな。好きなのは俺だけってことか……」
胸が痛くなった。
そうじゃない。
喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。
私たちがしようとしていることは決して許されることではない。
でも彼にあって、どんどん彼と過ごした時間を思い出す。
本当は自分の本心をさらけ出したい。
だけど、我慢しなくちゃ。
「わかりました。蛍の森をあなたが手を加えず、一般公開しないと言う条件をのんでくれるのなら、あなたの言う通りにします」
私の事務的な言い方に、抱きしめていた腕はゆっくりと離れた。
そして私の目をじっと見つめると、ため息をついた。
「俺より、あの森が一番てことか」
吐き捨てる言葉に胸が痛くなった。
蛍は毎年見れる。だけど悠一さんとの時間は限られている。
だから本当は素直に自分の気持ちをぶつけたい。
だけどそれはできない。
それは私だけの問題ではないからだ。
「どう捉えていただいても結構です」
「まいったな。好きなのは俺だけってことか……」
胸が痛くなった。
そうじゃない。
喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。