あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
「最近いろいろあって……彰さんは元気だった?」
「まあね、そういう翼は?」
「ボチボチかな」
この店に通い始めた頃からいるバーテンダーでもあり、この店のオーナーの彰さん。
「ボチボチって顔じゃないね。なんかあっただろ」
私のことを私以上に知っている彰さんに嘘はつけない。
私はざっくりと、会社を辞め、彼氏とも別れたことを報告した。
「ダブルパンチだな」
「そうなの。だから美味しいお酒でリフレッシュしたくなって……今日は私を元気にしてくれるようなカクテルを作ってくれますか?」
東京での生活と、彰さんの作ってくれるお酒を飲むのも今日で最後。だから思い出に残るようなカクテルを飲みたい気分だった。
「元気になるようなカクテルだね」
「はい」
彰さんは心を読み取るように私を見ると、ニコッと微かな笑顔を向けた。
「かしこまりました」
どんなカクテルが出てくるのか楽しみにしながら、彰さんのシェイカーを振る姿を見ていた。
「お待たせいたしました。ブルームーンです」
「綺麗。これってどんなお酒なの?」
今までピンクやグリーン、イエロー、オレンジと色とりどりのカクテルを作ってもらったがブルーは初めてだった。
「ジンがベース。それにバイオレットリキュールとレモンジュースをいれるんだ。薄紫というか薄い青になるんだ」
「じゃあ、いただきます」
「まあね、そういう翼は?」
「ボチボチかな」
この店に通い始めた頃からいるバーテンダーでもあり、この店のオーナーの彰さん。
「ボチボチって顔じゃないね。なんかあっただろ」
私のことを私以上に知っている彰さんに嘘はつけない。
私はざっくりと、会社を辞め、彼氏とも別れたことを報告した。
「ダブルパンチだな」
「そうなの。だから美味しいお酒でリフレッシュしたくなって……今日は私を元気にしてくれるようなカクテルを作ってくれますか?」
東京での生活と、彰さんの作ってくれるお酒を飲むのも今日で最後。だから思い出に残るようなカクテルを飲みたい気分だった。
「元気になるようなカクテルだね」
「はい」
彰さんは心を読み取るように私を見ると、ニコッと微かな笑顔を向けた。
「かしこまりました」
どんなカクテルが出てくるのか楽しみにしながら、彰さんのシェイカーを振る姿を見ていた。
「お待たせいたしました。ブルームーンです」
「綺麗。これってどんなお酒なの?」
今までピンクやグリーン、イエロー、オレンジと色とりどりのカクテルを作ってもらったがブルーは初めてだった。
「ジンがベース。それにバイオレットリキュールとレモンジュースをいれるんだ。薄紫というか薄い青になるんだ」
「じゃあ、いただきます」