あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
やっぱりここにきて良かった。
そう思いながらブルームーンを飲んだ。
すると彰さんが「あっ」と入り口に目を向けた。
なんだろうと思い、目を向けると高身長の男性が店に入ってきた。
「いつものたのむよ」
オーダーしながら男性がひとつ席を開け隣に座ってきた。
いつものというぐらいだから常連さん? でも見かけない顔。
そう思いながらチラリと男性を見ると、目鼻立ちの整った綺麗な横顔が写った。
——イケメン
そんな言葉で片付けていいものなのか? とにかく目が眩むようなイケメンに私は驚いた。
「はい、ジントニックね。お前も久しぶりだな〜」
「ああ、仕事は忙しいし……仕事以外もいろいろ」
男性は深いため息をついた。
すると彰さんは、私と男性を交互に見てクスッとわらった。
「何がおかしいんだよ」
「いや、彼女と同じこというからさ」
『え?』
私と男性の声が重なる。
「あれ? 2人は初対面だっけ」
私たちは同時に肯く。
「そうか〜。常連さんでも今日が初対面なんだ。へ〜」
彰さんは顎に手を当て何度も頷くと私を見て口角をほんの少し上げた。
「彰、そんな勿体ぶった言い方するなよ。ねえ」
男性が私に同意を求めるように話しかけてきた。
「ええ」
「悪い。彼女は翼さん。それでこいつが悠一」
「めちゃくちゃ簡単な紹介だな」
悠一という男性は呆れている様子だった。
「気になるなら自分から話しかけたら? それに俺今仕事中だし。翼、叶うといいな」
「え? 彰さん?」
彰さんはニヤリと笑うとカウンターの端に移動した。
そう思いながらブルームーンを飲んだ。
すると彰さんが「あっ」と入り口に目を向けた。
なんだろうと思い、目を向けると高身長の男性が店に入ってきた。
「いつものたのむよ」
オーダーしながら男性がひとつ席を開け隣に座ってきた。
いつものというぐらいだから常連さん? でも見かけない顔。
そう思いながらチラリと男性を見ると、目鼻立ちの整った綺麗な横顔が写った。
——イケメン
そんな言葉で片付けていいものなのか? とにかく目が眩むようなイケメンに私は驚いた。
「はい、ジントニックね。お前も久しぶりだな〜」
「ああ、仕事は忙しいし……仕事以外もいろいろ」
男性は深いため息をついた。
すると彰さんは、私と男性を交互に見てクスッとわらった。
「何がおかしいんだよ」
「いや、彼女と同じこというからさ」
『え?』
私と男性の声が重なる。
「あれ? 2人は初対面だっけ」
私たちは同時に肯く。
「そうか〜。常連さんでも今日が初対面なんだ。へ〜」
彰さんは顎に手を当て何度も頷くと私を見て口角をほんの少し上げた。
「彰、そんな勿体ぶった言い方するなよ。ねえ」
男性が私に同意を求めるように話しかけてきた。
「ええ」
「悪い。彼女は翼さん。それでこいつが悠一」
「めちゃくちゃ簡単な紹介だな」
悠一という男性は呆れている様子だった。
「気になるなら自分から話しかけたら? それに俺今仕事中だし。翼、叶うといいな」
「え? 彰さん?」
彰さんはニヤリと笑うとカウンターの端に移動した。