【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「莉沙ちゃん……アイツに抱かれるより、俺に抱かれる方が、もっと気持ちよくなるよ?」
「やっ、めて……神宮寺しゃ……っ」
神宮寺社長は、わたしの首すじにそっと唇を這わせてきた。
「莉沙ちゃん……」
スーツのジャケットのボタンを一つずつ器用に外していく神宮寺社長。そしてブラウスのボタンに手を掛けて、ボタンを外していった。
「神……宮寺社長……やめて、ください……」
「何言ってんの? 俺のものにするまで、やめるつもりはないよ」
そう言った神宮寺社長の言葉はとても冷たくて……。神宮寺社長に上から見下されたわたしは、何も言えなくなった。
こんなのは、完全に復讐だ。……彼は光星さんを恨んでいる。 だからこうやって彼は、わたしを抱くことで、同じ手を使って彼に復讐しようとしているんだと思う。
……わたしは彼に、利用されるのだ。復讐されるためだけに。利用されて、光星さんを傷付けようとしているのだ。
そんなのはイヤ。光星さん以外の人になんて、抱かれたくない……。