【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「莉沙ちゃん、今から気持ちよくしてあげるね?」

 っ……! い、イヤだ……!!

「や……やだっ! やめて……!!」

 そう思ったその時だった。

「莉沙……!!」

 勢い良く、部屋のドアが開いた。中に入ってきたのは、血相を変えた光星さんだった。

「光星……さん……?」

 なんで光星さんがここにいるのか、分からなかった。光星さんが来てくれたのにも、びっくりした。……だけど、ホッとした。

「聖川!? なんでここに……!」

「おい! 莉沙から離れろ……!!」

 光星さんはわたしの所に駆け寄ってくると、わたしを抱きしめた。

「光星……さん……」

「莉沙、大丈夫か?」

 光星さんはわたしの乱れた服を見て、そっとジャケットを掛けてくれた。そして、震えるわたしをぎゅっと抱きしめてくれた。

「邪魔すんなよ、聖川!……もう少しで、もう少しで莉沙ちゃんを……俺のものに出来ると思ったのに。同じ目に、遭わせられる思ったのに……」

 神宮寺社長は、唇を噛み締めながら苦しそうにそう言った。
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