【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



 それから数日後、わたしは光星さんと共に聖川家へ挨拶へ行った。光星さんが結婚したいと挨拶をすると、ご両親はとても喜んでくれた。

 両親のいないわたしにとって、聖川家は本当の家族みたいで、すごく温かくて。 わたしも両親がいたら、こんな家族になっていたのかな?って思った。

「莉沙さん、息子のこと、どうかよろしく頼むよ」

「……こちらこそ。どうか末永く、よろしくお願いします、お父様、お母様」

 わたしはこうして幸せになることが出来るのは、この世に生まれてきたからだ。父も母も知らないわたしは、幸せになることを許されないと思っていた。……だけど違った。

 わたしも幸せになっていいんだ。そう思わせてくれたのは、正真正銘光星さんだ。光星さんと出会わなければ、わたしはこんなに幸せだと思うことは出来なかった。 
 
 光星さんには、本当に感謝しかない。こんな風に幸せにしてくれる人がいるだけで、生きてきて良かったと思える。本当に、わたしは幸せ者だ。
< 117 / 125 >

この作品をシェア

pagetop