【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
それから数日後、わたしは光星さんと共に聖川家へ挨拶へ行った。光星さんが結婚したいと挨拶をすると、ご両親はとても喜んでくれた。
両親のいないわたしにとって、聖川家は本当の家族みたいで、すごく温かくて。 わたしも両親がいたら、こんな家族になっていたのかな?って思った。
「莉沙さん、息子のこと、どうかよろしく頼むよ」
「……こちらこそ。どうか末永く、よろしくお願いします、お父様、お母様」
わたしはこうして幸せになることが出来るのは、この世に生まれてきたからだ。父も母も知らないわたしは、幸せになることを許されないと思っていた。……だけど違った。
わたしも幸せになっていいんだ。そう思わせてくれたのは、正真正銘光星さんだ。光星さんと出会わなければ、わたしはこんなに幸せだと思うことは出来なかった。
光星さんには、本当に感謝しかない。こんな風に幸せにしてくれる人がいるだけで、生きてきて良かったと思える。本当に、わたしは幸せ者だ。