【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「莉沙さんはもう、わたしたちの゙家族゙になるんだから、本当の家族だと思ってくれて、いいんだからね?」
光星さんのお母様は、そう言って優しく微笑んでくれて。わたしはそんなお母様の言葉に、思わず涙をがこぼれた。
「莉沙さん、泣かないで? わたしたちも、莉沙さんが本当の娘になったみたいで、嬉しいのよ?」
「はい……。ありがとうございます」
こんなにも素敵な家族に恵まれている光星さんが、羨ましいなって、そう思った。
「莉沙さん、わたしたちを本当の両親だと思って、何でも頼ってね? 遠慮なんてしないでいいんだからね?」
「……はい。ありがとうございます」
わたしはこんなにも素敵な方たちと家族になることが出来るんだな……。そう思うだけで、胸がいっぱいになった。
◇ ◇ ◇
「では、こちらで受理致しました。おめでとうございます」
ご両親に挨拶を終えたわたしたちは、次の日婚姻届を提出した。 婚姻届は無事に受理され、わたしたちは無事に夫婦となることが出来た。